私たちは、動物園や水族館の展示動物のほか、家畜動物や研究のための実験動物、一般家庭のペットなどさまざまな場面で動物とともに生きている。日本で誤解されがちだが、動物を可愛がることが動物福祉ではないのである。動物にも心がある。それぞれの場面で、どのように育てていき、その動物にとって意味のある環境の整備をすることが、動物が心身ともに健全な状態でいられるのではないかと思う。可愛がるだけではなく、一人ひとりが動物福祉とは何なのか考える必要があり、日本で行われている店頭販売も考え直さなければならないと思う。