先般、名古屋近郊の身体障害者協会の代表と面談しました。協会が周年の記念誌を作成するため、購入型クラウドファンディングで必要な資金を集めたいとのことです。
その代表は、外資系製薬会社を定年退職後、障害者協会の発展にいかに尽力してきたかを話し続け、本題のクラファンにたどり着きません。ついに静かにに控えていた奥様らしき方が「そんなことを話しても仕方ないでしょう」と注意しても止まりません。「黙っていろ」と言わんばかり。クラファンのリターン品も、魅力的とはとても言い難いものでした。
寄付ではなく自助努力で資金を集めようする考えは立派です。キャリアも素晴らしいですが、身内の意見を受け入れない姿勢では、周囲の人間がついていけません。クラファンは「共感」を大切にしますのでなおさらです。
帰り際、奥様が申し訳なさそうな表情で頭を下げられました。定年後、キャリアは単なるお荷物かもしれません。身軽が一番かも。