政府が、マイナ保険証に対応する医療機関で、従来の保険証を使った場合、受診料を4月から12月末まで値上げする。マイナ保険証の利点の実感が薄く、国民の納得は置き去りにされたままになっている。予算案折衝により値上げを発表したことから、唐突であり、費用負担する国民の理解が得られないのではないかと批判が噴出している。マイナ保険証をがあることで、薬の処方歴や受診歴から、適切な医療を提供できると政府が訴えた。しかしマイナ保険証に対応している医療機関は約4割にとどまっている。現場でもカードの読み取り機の不具合などのトラブルが相次いでいる。患者が利点を実感できるよう、環境を整えていかなければならない。