何かできないことがあると、わたしたちはつい、できない言い訳をしがちです。楽器が弾けなければ「指が短いから」、試験に落ちると「勉強時間がなかった」「記憶力が衰えたから」など、あれこれと理由を並べたて、自分を納得させようとします。

しかしパラリンピックでのアスリートの活躍を目の当たりにすると、それらが何の言い訳にもならないことに気付かされます。

自分に言い訳せず、真摯(しんし)に挑戦する姿を見せつけられるからでしょう。できない理由ではなく、できる方法を考え抜き、課題を解決するための計画を立案し、実行する。いわば「PDCAサイクル」を習慣化できた者だけが、あの晴れ舞台に立てるのでしょうか。彼らはシンプルにかっこいいです。

年をとると肉体が衰え、日常生活ですらできないことがどんどん増えしまいます。でも自分に言い訳をしない。そんな心持ち、気構えがいっそう大事になってくると感じます。