先般、漫画家の「さいとう・たかを」さんが亡くなりました。代表作は、一九六八年に連載が始まった「ゴルゴ13」。半世紀にわたる超・長期連載です。もっと驚くべきは、死後も作品が継続されることです。さいとうさんの死をもってしても、主人公のスナイパー・デューク東郷は「不死身」でした。

さいとうさんは早くから「分業体制」を築いていたそうです。作業の標準化は、仕事の量と質を高めます。だからこそ長期連載が可能だったのでしょう。引き際も考えていたとみられ、事業承継の手本のようです。ただ持続可能にした最大の理由は、ゴルゴ13が多くの人から愛され支えられたからと思います。

老人福祉業界は二〇〇〇年の介護保険法施行以降、倒産が最多です。しかし介護は、なくてはならない社会インフラ。ゴルゴにはない笑顔で、困難に立ち向かうスタッフの皆さんには頭が下がります。世代を超えた持続可能な方法を考え、皆で支え合いたいものです。