ペットの動物に癒されている方は多いと思います。私もその一人です。万年賃貸暮らしの私。大好きな犬や猫が飼えない代わりに、昨秋から初めてインコを飼い始めました。
この原稿を書いている最中も、私の肩にとまり、キーボードの上をせわしく動く指の動きを、くりくりとした大きな黒目で追いかけています。何気ない動作に癒されます。
近年、小動物と接するアニマルセラピーを取り入れる高齢者施設も増えています。特養に入所しているアルツハイマーを患う義母は、人にはまったく関心を示しません。しかしインコを見せるなり目がくぎ付け。インコに触れようと、感染防止用のガラス越しに一生懸命手を伸ばしてきました。効果は絶大です。
このほど知多半島の高齢者施設が「ミニ牧場」を併設する試みを始めました。セラピー効果だけではなく、地域住民との交流促進も目的です。認知症の高齢者が生き生きとした目を取り戻す取り組みの広がりに期待します。