「健康寿命」という言葉をご存知ですね。健康上の問題で日常が制限されることなく生活できる理想的な状態です。福祉関係の皆さんも気になるでしょう。厚生労働省が昨年末に発表した最新(2019年)の数字は、男性が72・68歳、女性が75・38歳。前回調査(16年)よりわずかに伸びています。都道府県別で愛知県は、男性72・85歳、女性は76・09歳。男女とも平均以上です。

それでも平均寿命に比べると、ずいぶん短いと感じてしまうのは私だけでしょうか。特に女性は12歳以上短くなってしまいます。

これは私たちがライフスタイルを考えるうえで、とても大事な情報です。定年後の生活を支える年金受給の開始時期の決定や貴重な資産の使い方など、人生をきちんと「設計」しなければなりません。健康寿命で捉えると、人生設計はかなり変わってきます。誰もが人間として尊厳ある終末を望んでいます。そのためには相応の準備も必要なのです。