競争と福祉

平日午前9時の職場。上司の許可を得たうえで、スマホを手にいざ勝負。手探りで予約画面を開き、接種券番号など必要な情報を入力。予約ボタンを押す。「ただいま、大変アクセスが集中しております」の画面。

何くそと思い、同じ手順を繰り返すこと数回。「受付を終了いたしまた」という画面とともに、十数分で戦いは終わりを告げた。心の中でつぶやく。「お袋、申し訳ない・・」

先日、母の代理で新型コロナウイルスのワクチン接種の予約に挑戦しました。予想はしていましたが、惨敗。まるで、バーゲンの特設会場で、殺到する買い物客の群れから弾き飛ばされる自分の姿を思い浮かべました。

現役ですらこのありさま。九十歳の高齢者が、バーゲン会場で戦うのは、無理があります。一般社会の競争はやむを得ないですが、高齢者のワクチン接種にまで「競争原理」を持ち込まないでほしいと思います。競争と福祉は対極にあるものではないでしょうか。

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