一強体制を固めていた習近平氏が、党、国家、軍の三権を握る最高指導者として、さらに少なくとも5年は中国を率いていくことが決まった。習政権の特徴は、国内の引き締めを図る強権統治と米国との対立激化を背景にした軍拡路線である。2023年の経済成長率の目標を5.5%から5.0%へ引き下げ、その分軍事費の引き上げをするという。軍事予算の増額は武力による威嚇であり、周辺国である日本も不安が募る。また貧富の格差や少子高齢化などの社会問題への対応は十分ではなく、国民は不満が高まるのではないかと思う。